50代のナースが転職するときの注意点は、自分の体力に合った職場を選ぶことです。20代や30代の頃とは違い、体力は徐々に落ちていきます。
だからといって職場では年齢が考慮されることはほとんどありません。夜勤や休日出勤もあり得るのです。

そうした事実がある中で転職を成功させたいのなら、職場選びが重要なカギになってきます。

そこでおすすめなのが、クリニックです。夜勤の仕事はほとんどなく、体力的負担も病棟に比べると軽いといえます。主にカルテの整理や医師の診療補助が仕事となり、病院で働いた経験があれば、学んできた知識を発揮することができます。また、クリニックは数も多いため、比較的自宅に近い勤務先を選ぶことも可能です。

また、高齢者施設で働くという方法もあります。高齢者施設で働くナースは、施設に入所している高齢者の健康や薬を管理したり、健康に対する相談に乗ったりもします。残業がなく、定時で帰れることが多いので、体力的にも無理のない働き方ができます。

ですが、高齢者施設で働くことは決して簡単なことではありません。
実際、入居者の中には、認知症の人もいて、会話が噛み合わなかったり、体調に異変があっても自分ではうまく伝えられない人もいます。そのため、高齢者施設で働くときには、入居者をよく観察して、僅かな変化にもすぐに気付ける能力が求められます。
過去に勤めていた職場などで高齢者と関わる機会が多かったナースは馴染みやすいかもしれませんが、そうでなかった場合はなかなか難しい部分もあるでしょう。そのため、高齢者と深く関わっていけるかどうかを判断した上で、高齢者施設への転職を決めることが大切です。